「自分が亡くなった後、この家はどうなるんだろう?」
愛着のある実家も、住む人がいなくなれば急速に傷み、近隣トラブルや高い税金の原因となってしまいます。
相続人が「いらない」と押し付け合うのを防ぎ、大切な資産をスムーズに次世代へ繋ぐ(あるいは整理する)ための遺言のコツを解説します。
空き家になる最大の原因は、「誰が継ぐか決まっていない」ことによる共有状態です。
「自宅は〇〇に相続させる」とはっきり指定します。
家を継ぐ方が、他の兄弟姉妹に現金を支払う仕組みです。
遺言書で「家を長男に、その代わりに預貯金は次男に」とバランスを整えることで、家が宙に浮くのを防げます。
子供たちが全員、すでに自分の家を持っていて「誰も実家には住まない」ことが分かっている場合に有効な方法です。
「不動産を売却し、その代金から諸経費を差し引いた残額を、相続人全員で均等に分ける」という指示を遺言書に盛り込みます。
不動産の売却手続きや媒介契約の締結は非常に手間がかかります。
行政書士などを遺言執行者に指名しておけば、相続人の手を煩わせることなくプロが売却を代行できます。
放置された空き家は、法改正により「特定空き家」に指定されると、家族に多大な経済的負担をかけます。
特定空き家とは、『そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空家等をいう』とされています。
簡単に言えば、放置することで家屋の倒壊や衛生上の危険、景観の悪化など周囲に影響を及ぼすおそれがある空き家のことです。
これに指定されてしまうと、土地にかかる固定資産税の優遇措置が適用されなくなるなど、不動産の所有者(相続する家族にとっても)に大きな負担がかかります。
実家は、家族の思い出が詰まった大切な場所です。
だからこそ、空き家として放置され、家族の負担になってしまうのは悲しいことです。
実家の行く末を一人で抱え込まず、一緒に解決策を探しましょう。
あなたの想いも、家も、最善の形で次へ繋ぎます。